No. 410
最近ではDSを手に取る機会がめっきり減って来ましたが、
久しぶりにDS関係の情報収集をしてみました。
流石に大きな話題は発見できませんでしたが、
ひとつ面白そうなものがあったので検証してみました。
それはYSMenu_Icon-softmodと云いYSMenuの内部画像を書き換える物のようです。
ダウンロードして解凍するとICON_YSMenu.ipsとLips.exe、sample.bmp等が有ります。
YSMenuがリソースとして内包しているアイコン等の画像を、
sample.bmpのように変更する事ができるようです。
面白そうなので実際に遣ってみました。
Lips.exeと同じフォルダにYSMenu.ndsをコピーしてLips.exeを実行します。
Lips.exeの起動画面を見れば分かりますがこれは単なるIPSパッチ・ソフトです。
最初はsample.bmpから該当するアイコンを切り出して、
YSMenu.ndsをパッチするソフトだと思ったのですが違いました。
…なのでsample.bmpはパッチ後の状態を示すものでパッチには関係しません。
つまり、これはYSMenu.ndsをsample.bmpのようにバイナリ・パッチしておいて、
IPS差分ファイルを作成してIPSパッチ・ソフトを同梱したもののようです。
実際にICON_YSMenu.ipsを使用して常用しているwinips.exeでパッチしたところ、
YSMenu.ndsはLips.exeで処理したものと全く同じ結果になりました。
やはりここはユーザが好きな画像で変更できるようにして欲しかったので、
少し残念な結果となりました。
No. 379
Gateway 3DS 公式サイトの更新状況からそろそろかなと注意していたら、
矢張りGW_OMEGA_2.2が公開されました。
今回も中々興味深い内容です。
Online support
Homebrew support
Savegame backup and restore
Improved Game Card Dumper
今回のアップデートでオンライン・プレイがサポートされました。
また、待望の自作ゲーム等もサポートされました。
セーブデータのバックアップとリストアが可能になりました。
ゲーム・カードのダンパーが改良されました。
オンライン・プレイのサポートは歓迎すべき事なのかも知れませんが、
オリジナル・カード以外でオンライン・プレイをするのはお薦めできません。
自作ゲーム等がサポートされてサンプルも公開されました。
このサンプルを見た限りでは Homebrew はヘッダ部分が異なるものの、
基本的には Commercial と同じネイティブな 3DS 仕様のようです。
しかし、3DS用ゲーム等を自作するのは敷居が高そうなので、
当面はゲートウェイからDSi用の Homebrew が起動できた方が、
何かと便利なような気がします。
これまでは Save Dongle 等で行っていたセーブデータのバックアップですが、
GW_OMEGA_2.2 の Gateway 3DS メニューからできるようになりました。
勿論、リストアも可能です。
また、ゲーム・カードのダンパーが改良されたようですが、
詳細は明らかになっていません。
オンライン・プレイを可能にした事と関係がありそうです。
写真は Gateway 3DS メニューです。
GW_OMEGA_2.1のメニューにセーブデータ関係のアイコンが2つ追加されました。
左から5番目がバックアップで6番目がリストアになります。
バックアップは 3DS の SD カードに保存されます。
この写真はサンプルの Homebrew を起動してみたものです。
青い怪人が登場するダンジョン・タイプのゲームのようです。
青い怪人は前進してきますが襲ってくる様子はありませんでした。
カーソルやアナログ・ジョイスティックで移動ができ、
[A]ボタンで何かが発射されますが取説が無いので遊び方が分かりません。
また、下画面はブルー・スクリーンで使用していないようです。
No. 372
No. 371
今回は予定していた数本のレポートを押し退けての緊急レポートです。
既にレポート340・344で Gateway 3DS の使用所見を書きました。
しかし、それは Blue Card と呼ばれるカードに限っての事でした。
もう一方の Red Card と呼ばれるカードに関しては見送っていました。
勿論、それには訳があります。
当時の Gateway 3DS はマジコンと呼ぶには余りにも懸離れた存在でした。
3DS のゲームが起動できると言ってもROMではなくImageでした。
TF に保存した複数の ROM から選択して起動するのではなく、
一つだけ保存可能なイメージ・ファイルを起動するものです。
それは商用ゲームの複製を作るといった方が適切かも知れません。
しかもイメージ・ファイルを作成する方法が用意されていませんでした。
つまりそのままでは何の役にも立たない状態での発売でした。
ところが最新の GW_OMEGA_2.1_RELEASE で状況は急変しました。
GW_OMEGA_2.1_RELEASE での主な機能は下記のようなものです。
E-shop games support
Gateway Card Update Improvement
100% Game Compatibility
Multigame Support
ExFAT filesystem Support
Game Card Dumper
E-shop ゲームのサポートと 100% のゲーム互換性、
マルチ・ロムのサポートと ExFAT ファイル・システムのサポート、
ロムの吸出しとファームウェアのアップデート方式の改善等、
欲しかった機能の殆どが実現されています。
勿論、100% のゲーム互換性は原則としてかも知れませんが、
全てのゲームが完動する事を目指して努力するようです。
Gateway 3DS は漸くマジコンと呼べるアダプタに変貌したようです。
しかも、発売当時と比べて別物のように大きく変貌を遂げた最新版は、
新たな Gateway 3DS カードや吸出し用の追加ハードウェアを購入する事無く、
ソフトウェアのアップデートだけで手に入ります。
Gateway 3DS の発売から半年余り経って漸くここまで来ました。
NINTENDO 3DS の発売からは4年近く経っていますので、
NINTENDO 3DS には噂通り相当強固なマジコン対策が施されていたようです。
さて、半年のブランクを取り戻す為に情報を収集して、
仕舞い込んでいた赤ラベルを取り出して検証しました。
先ずは青ラベルの方を使って NINTENDO 3DS のセットアップを開始です。
特に問題も無くセットアップが終わったので青ラベルを取り出して、
赤ラベルに交換したら Gateway 3DS menu へ移行です。
ここで赤ラベルのアップデートが自動的に行われて上の写真のような画面になります。
確かに安定していて良くできていると感じました。
次に下の写真は Gateway 3DS メニューです。
アイコンは左から BOOT GATEWAY MODE、BOOT CLASSIC MODE、
BACKUP SYSTEM NAND、BACKUP 3DS GAME CARTRIDGE、
DIAGNOSTIC TEST、FORMAT EMUNAND の6個が並びます。
BOOT GATEWAY MODE は赤ラベルを使用する為の環境を作る機能のようです。
BOOT CLASSIC MODE はオリジナルの 3DS メニューに復帰する機能のようです。
BACKUP SYSTEM NAND は本体の NAND メモリをバックアップする機能のようです。
BACKUP 3DS GAME CARTRIDGE は待望のゲームをバックアップする機能のようです。
DIAGNOSTIC TEST は Gateway 3DS のテストを行う為のもののようです。
FORMAT EMUNAND は NAND エミュレーション機能のセットアップが行えるようです。
BOOT GATEWAY MODE で直ぐにでも赤ラベルを使ってみたいところですが、
起動するゲームを用意しない事には始まりません。
上の写真左は NAND のバックアップ中の経過画面で、
同じく写真右はゲームのバックアップ中の経過画面です。
逸る気持ちを抑えて BACKUP 3DS GAME CARTRIDGE でバックアップを取り、
ここで一旦 NINTENDO 3DS の電源を切り SD から microSD にコピーします。
その microSD を赤ラベルに挿したらいよいよバックアップの起動確認です。
Gateway 3DS メニューは電源を切ってしまうと戻ってしまうので、
お決まりの操作で Gateway 3DS メニューを表示させます。
GATEWAY MODE に移行したら NINTENDO 3DS に赤ラベルを挿します。
普通ならここでアイコンが表示されますが、
ゲームカードスロットに何もささっていませんと言われて仕舞います。
赤ラベルは NINTENDO 3DS のシステムからは認識されないようです。
ここで SELECT ボタンを押すと上画面にバックアップしたゲームが表示されます。
カーソル・キーで選択して初めて下画面にアイコンが表示されます。
こういう展開は予想していませんでしたが良くできています。
バックアップ・ゲームは問題なく普通に起動しました。
No. 344
思いがけずに或る方から今話題のGATEWAY 3DSを戴いたので、
今回は現物で検証してみました。
また、同時にSave File Toolも幾つか戴いたのでこちらも検証してみました。
先ず最初に殻割をしてみようと思ったのですが、
Red GATEWAYの方は接着されていたので殻割りはBlue GATEWAYの方だけです。
しかし、Red GATEWAYのケースは全面を覆っていないので或る程度は中が見えます。
これと似たような作りはacekard RPGにも観られました。
acekard RPGの場合は部品の厚みの関係で避けられなかったようですが、
Red GATEWAYの場合は十分収まっているように見えます。
写真左側はRed GATEWAYの裏面で、写真右側はBlue GATEWAYになります。
GameのRomを幾つもTFに入れて選択起動ができるデバイスをマジコンと言うなら、
Red GATEWAYはGameのRomではなくImageとして一つだけTFに入れる事ができるので、
マジコンではなくGame Cardのバックアップ・カードに近い感じです。
GATEWAY 3DSで私を含めて皆さんの一番の関心事は、
本当に3DSのゲームが起動するのかという事とROMの吸出し方法でしょう。
前者は既にあちこちで検証報告がされているので本物でしょう。
後者に関しては残念ながらコンシューマ・レベルでの事例はありません。
その様な訳でRed GATEWAYの検証は吸出しに成功してからにしたいと思います。
Blue GATEWAYのプリント・パターンは何処かで見た事が有るような気がします。
R4iLS系のアダプタなのでその系列に絞って調べたらR4 Infinity 2と同じでした。
試しにR4 Infinity 2のWoodを入れてみましたが動きませんでした。
R4iLS系のアダプタはヘッダ内の識別子でアダプタを特定しているので、
簡易的にここだけを変更してみたところ今度は起動しました。
Blue GATEWAYがR4 Infinity 2のクロンならR4 Infinity 2の公式に掲載されている、
3DS V6.1.0-Xへの対応法も有効だと思われます。
但し、基盤のプリント・パターンの一部を切断する方法なので元に戻せません。
私は検証していませんので試す場合は自己責任でお願いします。
次回はSave File Toolの検証の予定です。
尚、このレポートが参考になったり面白かった方は拍手をお願いします。